はじめに
社会人4年目の時にQC検定1級を取得しました。今回はQC検定1級の勉強方法を記事にまとめます。これから勉強される方の参考になれば幸いです。
受験前の状況
QC検定2、3級は取得済み。
実務経験も多少ありました。
受験のきっかけ
QC検定2級を取得し、QCについてもっと学んでみたいと思いました。また、職場で1級を持っている人はいなかったので、1級を取得し職場の人が知らない知見を業務に活かしたいと思ったことがきっかけでした。
QC検定1級概要
品質管理検定(QC検定)は、品質管理に関する知識をどの程度持っているかを全国で筆記試験を行って客観的に評価を行うものです。
QC検定1級の対象:品質管理部門のスタッフ、技術系部門のスタッフなど企業内において品質管理全般についての知識が要求される業務にたずさわる方々
品質管理検定(QC検定)とは | 日本規格協会 JSA Group Webdesk
概要を見ると一見難しそうに思えますが、製造業の人であれば押さえておきたい内容が多く、実務経験が浅くてもしっかり勉強すれば合格できると思います。
逆にいくら実務経験が豊富でも勉強しないと合格は難しいと思います。
QC検定1級の勉強方法
使用した教材
・QC検定受検テキスト1級新レベル表対応版 わかりやすいこれで合格
・品質管理の演習問題と解説(手法編 QC検定試験1級対応)
・QC検定1級模擬問題集
・過去問題で学ぶQC検定1級 2022・2023年版
勉強スケジュールと勉強時間
勉強期間:約6ヶ月(約255時間)
勉強方法
QC検定1級は手法編と実践編という分野があります。手法編は統計的な計算がメインになります。一方、実践編はQC関連の用語や仕組みの理解がメインになります。
勉強の進め方としては、計算が多く難しい手法編を先に進め、暗記で対策できる実践編は後回しにしました。
①過去問を解いて理解する。
まずは過去問を解いて試験内容を把握しました。
試験問題はマーク式約100問+論述を120分で解き終える必要があります。しかも半数程度は計算問題のため、かなりの計算スピードが求められます。論述問題も何を書くかあらかじめ準備しておく必要があることがわかりました。
②QC検定受検テキスト→演習問題を解く。
QC検定受検テキストで知識をインプットし、演習問題を解きアウトプットしました。
③(論述以外の)過去問を解く。
過去問を解き、わからなかったらテキストで確認をしました。この段階ではあまりスピードは意識せず、確実に解くことを意識していました。
④模擬問題集で論述を解く。
論述の勉強は模擬問題集が良いです。例題が豊富で、解答案も載っているため、どのレベルで書けばよいか把握することができます。また、この模擬問題も使って、自分自身の事例で論述を書く練習をしました。
⑤(マーク+論述)過去問を解く。
試験日が近づいてきたら、過去問を暗記するくらい解きなおしました。QC検定1級は問題数が多く、時間との勝負のため問題をゆっくり考えている余裕はありません。この頃はマークは70分以内で解けるようにスピードを意識して練習をしていました。
時間を短縮するために私がやっていた方法
手法編
手法編は「問題を見て10秒以内に解法が思い浮かぶか」ということを過去問で何度も確認しました。この時は問題は解かずに、解法が思い浮かぶかということを意識していました。仕事の昼休みなどの隙間時間でもできるのでオススメです。
実践編
実践編は時間短縮のため、全ての問題は読まずに、空欄の前後やキーワードだけで回答できるように練習をしました。
試験本番
QC検定1級のテストは手法編→実践編という並びになっているため、順番通り手法編から取り組みましたが、試験当日は緊張していたため1問目からテンパっていました。そこで、実践編から先に解き、慣れてきたところで手法編を解くように咄嗟に変更しました。実践編が解き終わる頃には緊張も無くなっていたので、手法編の方も集中して解くことができました。
マーク式(手法編+実践編)は85%くらいの正答率だったと思います。
論述の方は準備していた内容が使えなかったため、その場で完全アドリブで解きました。正直あまり良い内容は書けませんでしたが合格することができました。採点はそれほど厳しくないなのかもしれません。
まとめ
QC検定1級は合格率が低く難しく思われていますが、解答スピードが重要であることを意識してしっかりと勉強することができれば合格できると思います。
頑張ってください!